朝、通勤で車を走らせていると、桜並木の花がほぼ満開に開花していた。天気も良くて暖かく、労働抜きで考えると文句なしで気持ちのいい春の朝だった。
労働というのは本当に辛いものだ。それでも、仕事を一緒にする仲間とは楽しく助け合っていきたいものだ。業務量の多さや中身の難しさなどはニ義的な問題で、1番の問題は人と人とのコミュニケーションだ。
労働後、夜遅くに車を走らせたときに、窓を少し開けたら、春めいた匂いと、ひんやりとした心地いい風が入ってきた。
春はおかしな人が湧いてくるとよく言うらしいが、僕も春はハイになったりしておかしくなるから他人事ではない。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」では、桜吹雪の中、恐ろしい幻想が繰り広げられた。気持ちのいい季節だが、年度初めの春こそ用心したいと毎年思っている。