NNNの日記

ぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に放った紙屑に書かれたような誰も読むはずのない文章

2022年2月5日

最近はクラシックやジャズばかり聴いている。ツィメルマンショパン四つのバラードや、シフのメンデルスゾーン無言歌集など。

しかし、たまにロックを聴くとよく聴こえる。今日、昼食にチャーハンを作りつつビールを飲みながら、ペイヴメントの『Terror Twilight』を聴いたらめちゃくちゃよかった。

読書といって小説ばかり読むより、歴史書とか哲学書も読むと全く違う刺激や感銘を受けるのと同じように。

 


昼にチャーハンの素でチャーハンを作りながら、居間にいる妻や子供に目をやり、話しかける。子供を育てること。子供がどんな人間になるかはわからないけど、どんな人間であろうと存在自体が愛おしい。そんなことを考えながら居間に目をやる。

一方で、自分の抑えられない性的衝動などもある。そういうのはおそらく誰しも持っている。そこの折り合いをつけること。家庭を持ちながらも幸せそうに見えない既婚の人たちは、その折り合いをつけられていないのかもしれない。

住宅メーカーのコマーシャルのような温かい家庭の世界にいるだけでは、人間は人間として満足できるものではないんじゃないか。少なくとも僕はそうだ。

そうは言いつつ、僕は子供のことをめいいっぱい可愛がっている。

でも孤独も好きなタチなので、どうしても1人の時間に浸ってしまう。家庭の中で1人の時間を作れるのが、台所での炊事だったりする。だから炊事が好きだ。台所に立ちながら缶ビールを煽ると、それはもうパーフェクトだ。

 


西村賢太さん死去。人はいつか死ぬ。

それでも早すぎる死は「人はいつか死ぬ」という訳知り顔した摂理から逸脱するため衝撃を受ける。例えばそれが肉親などなら、立ち直れないほどの精神的な傷を負うだろう。

西村賢太苦役列車しか読んだことはないけど好きな作家だった。その早すぎる死を悼みます。